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この記事のポイント:

  • Perplexity Labsは、アイデアを具体的な成果物に変えるためのAIプロジェクト支援ツールである。
  • コード生成やグラフ作成など多様な機能を持ち、従来数日かかる作業を約10分で完了できる。
  • Proプラン限定で提供されており、簡易的なWebアプリも自分で構築できるが、自動生成物には確認が必要。
おはようございます、ハルです。本日は2025年6月8日、「世界海洋デー」ですね。海の豊かさに思いを馳せながら、私たちの暮らしや仕事にも広がる“新しい波”について考えてみたくなります。今日は、そんな流れにぴったりなAIの話題をご紹介します。
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AIを活用した効率的な仕事の実現

AIを使って仕事の効率を上げたい。でも、どこから始めればいいのか分からない。そんなふうに感じたことはありませんか?最近では、生成AIが文章を書いたり、画像を作ったりと、さまざまな場面で活用されるようになっていますが、「実際のプロジェクトにどう使えばいいの?」という疑問は多くの人が抱えているものです。そんな中、注目を集めているのが、AIスタートアップ「Perplexity」が発表した新機能「Perplexity Labs」です。これは単なるチャットボットではなく、より実践的な“プロジェクト支援ツール”として登場しました。

Perplexity Labsの基本機能

Perplexity Labsは、一言でいうと「あなたのアイデアを形にするためのAIチーム」のような存在です。従来のPerplexity SearchやResearchモードが「質問に答える」ことに特化していたのに対し、Labsはもっと踏み込んで、「具体的な成果物をつくる」ことを目的としています。たとえば、レポートやスプレッドシート、ダッシュボード、さらには簡単なWebアプリまで、自動で作成してくれるというから驚きです。

ユニークな仕組みと機能

その仕組みもユニークです。Labsは単なる文章生成だけでなく、コードを書いて実行したり、グラフや画像を生成したりと、多様なツールを組み合わせて作業します。これにより、本来なら数日かかるような調査や資料作成も、およそ10分程度で完了するケースもあるそうです。また、作成されたファイルはすべて「Assets」というタブにまとめられ、自分で確認・ダウンロードできる仕組みになっています。

Mini Apps機能による進化

さらに興味深いのは、「Mini Apps」と呼ばれる機能です。これはプロジェクト内で簡易的なWebアプリケーションを直接構築・表示できるもので、スライドショーやインタラクティブなダッシュボードなども含まれます。これまでならエンジニアやデザイナーとの連携が必要だった部分も、自分ひとりで試せるようになる点は大きな進化と言えるでしょう。

限界と可能性

もちろん万能ではありません。現時点ではProプラン限定で提供されており、本格的な開発には限界があります。また、自動生成された成果物には確認や微調整が必要になることもあります。それでも、「ゼロから何かを始めたいけど時間がない」「複数のスキルを一度に使うのが難しい」といった悩みに対して、大きな助けとなる可能性があります。

進化するPerplexityのサービス

この新機能は突然出てきたわけではありません。Perplexityは2022年末に「Answer Engine(答えを返す検索エンジン)」としてサービスを開始し、その後2023年には「Deep Research(現在は“Research”に名称変更)」という高度な調査モードを導入しました。この流れを見ると、「ただ答えるだけ」から「考え方や判断材料を提供する」、そして今回のLabsによって「実際に手を動かすところまで支援する」という段階的な進化が見て取れます。一貫してユーザー視点に立ち、「知識欲」や「課題解決」をサポートする方向性が貫かれている点も印象的です。

AIとの新しい付き合い方

今回のPerplexity Labsは、AIとの付き合い方がまた一歩進んだことを感じさせてくれます。「質問→調査→実行」という一連の流れが1つのプラットフォーム上で完結することで、多くの人にとってAIがより身近で実用的な存在になるかもしれません。ただ便利さだけでなく、自分自身の思考や創造力とも向き合う機会にもなるでしょう。

未来への期待

今後どこまで進化していくかは未知数ですが、「何か始めたいけど時間やスキルが足りない」と感じている人にとって、このようなツールが選択肢としてあること自体、大きな意味がありますね。

今日ご紹介したPerplexity Labsのようなツールが、少しでも「やってみたい」を後押ししてくれる存在になればいいなと思います――どうぞ、あなたのペースで、一歩ずつ進んでいけますように。

用語解説

Perplexity Labs:AIを活用して、アイデアを具体的な成果物に変えるためのツールです。レポートやアプリなどを自動で作成し、プロジェクトを効率的に進める手助けをします。

Deep Research:以前は「Deep Research」と呼ばれていた機能で、今は「Research」に名称が変更されました。これは、より深い情報を短時間で得るための調査モードです。

Mini Apps:プロジェクト内で簡単なWebアプリケーションを作成できる機能です。スライドショーやダッシュボードなど、インタラクティブなコンテンツを手軽に作れるようになります。